私は普段、カードしか持ち歩かない。
そんな中、50円しか入らない自動販売機のものを買うことになったわたしは、たまたま100円だけもっており、でも買えず、一回家に帰ろうかと考えていると、そこを通りかかった、黒人の男の人が、まさかの「どうぞ」って、私に50円をくれた。えーーーっ!って思って、「えっ?いいんですか?」って言うと、笑顔で去っていった。
私は、いやいや、また会えるんじゃないかと思って、持っていた100円玉を、なかなか両替してくれない近くの店で買い物してなんとか50円を手に入れ、戻ってみたが会えなかった。
今考えると、何であのとき、100円を渡さなかったのか。たとえその人がもう一枚50円を持ってなくとも、私がそれを必要としてたんだからよかったんだよ。しかも結局両替することになってるし、もうアホとしかいいようがない。
でもそれよりも、その人の慈悲の方が勝っていて、ありがたい気持ちの方が強い。いやしかし、徳のある人に出会わせてもらったものだな。
この企業へのお問合せはこちらから