リスク回避一服も懸念は残る

先週末の外為市場は、欧州時間でリスク回避の動きが継続するも、米国時間に入ると米
経済指標の好結果や週末のポジション調整の動きに支えられ値を戻す展開となった。
欧州時間ではムーディーズが欧州諸国の格付けに対し下振れのリスクがある旨の発表を
したことからユーロ売りが先行。ギリシャ副財務相の「ギリシャの現金準備はほぼ枯渇
」との発言を受けてリスク回避の動きがさらに強まり、ユーロドルは1.2690、ドル円も
米債買いの動きに79.07まで下落した。
米国勢の参入後もリスク回避気味の値動きとなっていたが、次第に週末のポジション調
整と見られる動きに値を戻し始め、さらに米経済指標が事前予想を上回ったことから、
米株は前日比プラス圏まで戻し、米債も上値重く推移。この動きに外為市場も連動し、
ドル円は79円半ば、ユーロは1.27前半へと反発した。

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