ユーロ上値重く、円は小動き

先週末の外為市場は、独景気指標を受けてユーロ買いが先行するも、ユーロ圏経済見通しに
対するネガティブな見通し等に押し戻されユーロ反落。円は特段の材料を欠くも、やや軟調。
クローズ前にムーディーズからの格下げを受けた英ポンドはこれを受けて崩落。また、週末に
次期日銀総裁は黒田ADB総裁を中心に調整との報道から、金融緩和への期待感が醸成される
格好となり、円はギャップダウンして取引を開始している。

欧州時間は独IFOの堅調な結果にユーロ買いが先行し、ユーロは1.32半ばへと上昇。しかし、
欧州委員会より弱気なユーロ圏経済見通しが示されたほか、スペインの財政悪化等に言及が
見られたこと等にユーロは反落を開始。円は週末のリスクイベントを控え特段の動意を欠く
も、円絡みの通貨は総じて底堅く推移した。

NY時間に入っても方向感を得るには至らず。ユーロ・円共にじり安で結果的にドルが堅調。
大きく水準を変えることなく越週の雰囲気となったが、ムーディーズが英国債をAA1に格下げ
すると、薄商いの中ポンドが崩落し1.5160台まで下値を拡大した。

尚、日銀総裁人事に絡む報道で、円は大きくレベルを下げてオープン。また、週末の伊
総選挙の大勢が明らかとなるのは日本時間26日未明の見通しとなっている。


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